2010-02-08 Mon 18:03
「ベベルストップの成形」からの続きです。
今回はタングにテーパーを付けます。 テーパードタングでなければこの作業は不要です。 まずタングの側面にケガキインクを塗ります。 エッジマーカーでタングの中心をケガキます。 この線を目安にテーパー加工するわけです。 ヒルトとタングの境界より少し手前にベベルストッパーを装着します。 微調整の余裕をとっておくためです。 そしてバイスにしっかりと固定。 エンドの方から削り始めます。 最初は削り幅を広げず、必要な厚みより少し厚い位までまで角を落とします。 徐々に削り幅を広げていき、途中から細目ヤスリに切り替えます。 中心線と見比べながら慎重に削ります。 概ねテーパーが付いたと思ったら、ひとまずヤスリを置いて、ベベルストッパーを外します。 ダイヤモンド砥石にテーパー面を押し付けて、平面を写しとるように往復します。 (ない場合は平面に荒目のサンドペーパーでもOK) 全体にむらなくダイヤモンドヤスリの傷が入れば、ほぼ平面が出ている証拠です。 あまりに凹凸がある場合は、細目ヤスリで修正し、再度ダイヤモンドヤスリで平面研磨します。 納得行くまで繰り返しますが、やはり削りすぎには注意です。 それと、ヒルトの入る部分まで削ってしまうと、ヒルトを装着した時に隙間ができるので注意。 先に平面を出しておいたハンドル材を当ててみて、隙間なく密着すればOK。 テーパーの程度は特に決まりはないですが、僕は4mm~2mmにしました。 これで片面が完了です。 もう片面も同じように削ります。 タングはハンドルで隠れる面なので、それほどきれいにする必要はありません。 ハンドル材を接着したときに隙間に傷が見えない程度であれば十分。 この工程でのポイントは、左右対称にテーパーを削ることと、ハンドル材との間に隙間が出来ないことの2点です。 これで主な研削は終りです、お疲れ様でした。 次回はブレードの研磨になります。 焼入れまでもう少しです。 FC2ノウハウにも掲載されています
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